プラセンタについて

胎盤のことをプラセンタといいます。プラセンタ療法とは、胎盤より抽出された有効成分を内服や注射、または皮膚に塗布していろいろな疾患の治療に使う治療法です。

胎盤は、1個の受精卵からおよそ10ヶ月で60~70兆個まで細胞を増殖させ、胎児を形成する臓器です。胎盤は、胎児細胞が増殖する過程で、様々な細胞増殖因子やサイトカインを合成し分泌しています。

従って、胎児細胞の成長に必要な細胞増殖因子やサイトカインは胎盤においてのみ全種同定することが出来ます。その他、胎盤の中には、様々な有効成分、栄養成分、活性物質が含まれており、胎盤の薬効は古くから注目されていました。

とりわけ滋養強壮薬、若返りの薬として珍重されており、古くはクレオパトラ、マリー・アントワネットも好んで飲用していたと言われております。また中国でも不老長寿の薬、滋養強壮薬として古くから珍重されており、古き医学書にも紹介され、多数の漢方薬に配合されてきました。

また、動物たちが、出産後胎盤を食べてしまうのは栄養に満ちた胎盤を食べて出産後 の体力回復に役立てているのだと言われています。

■ プラセンタの美肌作用

  • 美白:しみの元であるメラニン色素の生成を抑えると共に、しみ、くすみを取ります。
  • 保湿:高い保湿力で長時間しっとりとした肌を維持します。

プラセンタの特徴

ダメージを受けた細胞を修復し、新陳代謝を高め、ターンオーバーを正常化し、
健康な肌を作ります。

■ コラーゲンの生成促進

  • 血行促進
    末梢の血行を促し、冷え性を改善したり、健康で美しい肌をつくります。
  • 抗酸化作用
    老化の原因となる活性酸素の発生を抑えたり、中和したりします。
  • 抗炎症作用
    ニキビや赤み、かゆみなどの炎症を抑えます。
  • 抗アレルギー作用
    免疫システムを調整回復し、アレルギー反応を抑制します。
  • 免疫割賦作用
    免疫力高め、風邪を引きにくくしたり、強く健康な肌を作ります。
  • アミノ酸の補給
    皮膚細胞のエネルギー代謝を高め、細胞再生の材料を補給します。
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医薬品としてのプラセンタ

これらの、効能は医学の面でも応用され、治療薬として使用されています。

■ プラセンタ療法の効果

プラセンタ療法は下記のような様々な疾患に効果があります。

科目 病気一覧
内科 頭痛、口内炎、気管支炎、喘息、胃弱、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、食欲不振、便秘、肝炎、肝硬変、腎炎、慢性気管支炎、パーキンソン病、狭心症、貧血、気管支喘息、慢性疲労、息切れ、動悸、るいそう、虚弱体質、ネプローゼ
整形外科 肩こり、腰痛、膝痛、筋肉痛、むちうち症、五十肩、関節リウマチ、変形性関節症、関節炎、神経痛
外科 外傷(擦り傷・切り傷)、手術後の創傷治療、下肢静脈瘤
婦人科 更年期障害、生理痛、生理不順、無月経、不妊症、冷え性、子宮筋腫、乳汁分泌不全
皮膚科 アトピー性皮膚炎、じん麻疹、湿疹、肌荒れ、にきび、そばかす、シミ、シワ、たるみ、乾燥肌、脱毛症、皮膚潰瘍、ケロイド、白斑
精神神経科 自律神経失調症、うつ病(うつ症状)、不眠症、拒食症、てんかん
泌尿器科 前立腺肥大、夜尿症、性欲低下、膀胱炎、尿道炎
眼科 アレルギー性結膜炎、眼精疲労、視力低下、緑内障、白内障、角膜炎
耳鼻科 アレルギー性鼻炎、花粉症、耳鳴り、めまい、難聴、メニエール病、嗅覚低下
歯科口腔科 歯槽膿漏、歯周病、顎関節症、味覚低下、舌炎、抜歯、インプラント手術後の治療促進
その他 インターフェロン・抗がん剤・放射線照射後の副作用軽減、組織修復、現代医学では治しづらい疾患、風邪、インフルエンザの予防、外科手術後の体力回復、シミ・シワの予防、気力の衰えの回復など多数

プラセンタ注射の危険性・リスクについて
プラセンタ注射は、40年近く前から現在までに国内や海外での感染症の報告は一切ありません。
しかし、理論的には感染症の疑いは100%は否定できません。

2006年に厚労省から、プラセンタ注射を1度でもした場合献血を控えるようにとの通達がありました。これは今後のリスク回避、輸血の安全性を高めるための処置とされています。

これらのリスクを理解した上で、プラセンタ注射を受けます、という同意書が必要になります。